会長挨拶▷ ページを更新する
今回、第21回日本小児外科漢方研究会を御世話させて戴くこととなりました。平成17年の第10回も担当させて戴きましたが、当時は日本小児外科学会総会のランチョンセミナー形式で、一般演題はありませんでした。その後、研究会として組織作りが行われ、第14回より現在のような独立した研究会としてPSJMに参加することとなりました。研究会形式となることで、一般演題が発表されるようになり、小児外科に特化した漢方研究会として充実した発展を遂げてきました。今回応募演題の中で、高野邦夫先生から「小児外科漢方研究会発足から、現在の発展に至る経緯と今後の展望」という演題を戴き、研究会23年の発展の軌跡をお話戴けるとのことで、特別演題とさせて戴きました。また、研究会の代表幹事である八木 実先生より、「明治初期の小児科書「幼幼家則」にみる小児外科疾患と漢方治療」という演題を戴き、大変興味深い内容のため、こちらも特別演題とさせて戴きました。
18演題を一般演題として発表戴きますが、前回同様に利水剤としての越婢加朮湯の演題が多かったのが、特徴と思われました。また、消化器疾患だけでなく、補剤の小児外科疾患の応用も多く戴きました。また、初めての試みですが、研究会参加施設における漢方使用の全国調査を行いました。ご多忙の中、アンケートに御協力戴きました諸先生に厚く御礼申し上げます。会長報告として集計報告させて戴きます。また、田附裕子先生には、私の普段の漢方に関する疑問点を会長宿題講演として、まとめて戴きました。お忙しい中御協力戴き、厚く御礼申し上げます。今回は、半日のセッションですが、ゆっくり質疑応答できる研究会にできればと思っています。
今回の漢方研究会の開催にあたっては、第32回日本小児外科学会秋季シンポジウム会長中野美和子先生、PSJM2016の主幹としての日本小児内視鏡手術・手術手技研究会会長漆原直人先生、第27回日本小児呼吸期外科研究会会長仁尾正記先生、第46回日本小児外科代謝研究会会長川原央好先生、第73回直腸肛門奇形研究会会長廣部誠一先生、事務局の労をおとり戴いた吉田史子先生、福本弘二先生に深謝いたします。