会長挨拶▷ ページを更新する
このたび、第73回直腸肛門奇形研究会のお世話をさせていただくことになりました。たいへん光栄に存じます。
今回の主題は、「直腸尿道瘻の術式についてー括約筋を最大限利用するには?―」 としました。代表的な病型である直腸尿道瘻での術式を中心に議論したいと思います。PSARP法では括約筋群を後方から前方へ切開し肛門括約筋を把握しやすいが、括約筋切開に伴う影響が議論になります。それに対して、括約筋を切開しない腹腔鏡下直腸肛門形成術(LARRP)では、括約筋の確認、直腸剥離範囲などが議論になります。仙骨会陰式でも会陰補助切開などの施設毎の工夫もあります。研究会では、それぞれの術式の長所、欠点を振り返り、理想の術式の確立に向けてのステップとなることを願っております。
主題に9題、一般演題13題、移行の演題4題と多数の演題をご応募いただき、厚く御礼申し上げます。
また、研究会の最後に登録集計と症例検討も行われます。若い先生方には、この症例検討に積極的に参加いただき、直腸肛門奇形の知識を深めていただければと思います。
最後に、漆原直人実行委員長、福本弘二事務局代表を始め、準備に尽力いただいた皆様に感謝申し上げます。